福祉系の業界で働けるようになるには、まず携わる仕事内容に関連した資格の取得を目指すと良い。ただし、資格を取得したからといっても、かならずしもすぐに福祉の従事者として実力が発揮できるわけではない。資格はあくまで仕事を始めるための最低条件、あるいは目安に過ぎない。資格取得後の研修や実体験の重要性が高い。学校で福祉の仕事の勉強し、資格試験で課題に答えた内容が、必ずしも現実の現場で通用するとは限らない。実際に福祉の仕事を始めてみて、課題に直面する。
例えば福祉系の業界では、人間関係が問題となる。福祉の仕事をこなすには、福祉事業を行っている職場や、あるいは要介護者と人間関係を築く必要がある。それでも、人間同士のことであるため、必ずしも良好な人間関係が築けるとは限らない。特にまだ仕事に慣れていない状況では、職場での人間関係に戸惑うことが多い。
この問題を解決するには、職場での仕事の経験を積み、福祉の仕事での人間関係の築き方について、身につけるほかないだろう。言葉の選び方や相手との距離の置き方を身につけていくうちに、仕事での人間関係の悩みは次第に解消されていくはずである。
福祉仕事で働いて一人前になるには、時間がかかる。しかし、焦らず地道に仕事に取り組んでいれば、ベテランとして活躍する道が開ける。スムーズに仕事がこなせるようになるまでは、周囲の同僚や要介護者たちの協力を得て、問題を少しずつ乗り越えていくことが大切である。諦めずに仕事を続けていると、いつのまにか問題を解決する力が身に付いていることが多い。